もあなキッズ自然楽校に入ったきっかけ
幼いころから自然が好きでした。空、海、緑、木漏れ日、風の音、虫や鳥の声、道端に咲く花…日常の何気ない瞬間で自然に触れるたび、心が揺さぶられ、癒され、穏やかになる。自然の前では、どんな時も素直になれる。飾らない心でいられる。自然は忘れかけていた大切なことを気づかせてくれる、人が生きていくためになくてはならないもの。そんな自分の感性があるのは、自然に囲まれ山や海を遊び場として育った子どもの頃の経験や環境があったからだと感じています。そして、同じくらい好きだったのが”食”のこと。食べることも作ることも大好きで、それも、幼いころから畑や地元で育った自然のものをいただく、なるべく添加物や加工品のない手づくりの食事、家族みんなで食卓を囲むなど、恵まれた食環境で育ったからだと思います。
大人になり、こうしたことを思い起こす中で、乳幼児期がその人のこれからの土台となるいかに大切な時期であるか、改めて考えるようになりました。そのことから、自然との触れ合いを重視した保育を実践し、地産地消や身体にやさしい食材・調理を取り入れた給食を提供するもあなキッズ自然楽校に興味を持ちました。
園では、野菜や乾物、雑穀、納豆や豆腐など、飽食となった今の時代の家庭では食べる機会の少ないであろう食材も多いですが、子どもたちはよく食べており、「給食で一番好きなのはこのお野菜の!」と、5歳の子が”小松菜とじゃこの副菜”を指して言っているのを聞いたときはとても驚きました。嬉しそうに今日の献立を聞きに来たり、「美味しい!」とごはんを食べる子どもたちを見て、食べることは人の心を豊かにする、食を通して自分の”想い”や”愛”を形にして届けることができると感じています。多くのことを全身で吸収し学び続ける子どもたちに、食べることの楽しさや大切さ、素晴らしさを伝えていきたいです。
(2024年8月現在)